●札幌で配車センタースタート

  移送ニーズに幅広く対応

  7社5団体全道エリア

 タクシー配車窓口を集約し、通院、旅行など高齢者・障害者の移送ニーズに幅広く応える「さっぽろ福祉移送配車センター」が、一日から業務を始めた。介護タクシー事業者とNPOなどが共同運営。道内初、全国的も珍しい取り組みで関係者の注目を集めている。

 代表に島津淳北星学園大助教授が就任。江別・山崎自動車工業、札幌・光星ハイヤー、富良野タクシー、旭川・旭タクシー、ホップ障害者地域生活支援センター、サポート24、五合庵社会福祉士事業所のほか、北海道介護タクシーグループの帯広・大一ハイヤー、浦河・日交ハイヤー、函館タクシーが協力するなど、七社五団体が参加する。

 利用者の身体状況、用途等に応じ担当者が車両とドライバーを選びファックス、電話で各社に伝える仕組み。願客管理も行い、二回目からは利用者が電話するだけで情報が分かるようにする。配車は運営に参加する七社以外のタクシー会社にも依頼。効率良くスムーズなサービス提供に務め、道内全域で展開していく。

 センターからの配車は青ナンバー許可取得が条件となり、NPOなどは実施できないのが現状。大本街事業局長(光星ハイヤー社長)は「予想以上に相談が多い。NPOなどが許可取得できる体制づくりも早急に必要」と話す。

 受付は月〜金曜日午前九時〜午後五時Z011(641)6178。

介護新聞 2004.10.7(木)