● 全福協評議員会「入会基準」を検討

 あいさつした川村会長は、急伸する福祉輸送ニーズへの対応について「輸送需要が高まる一方、いろいろな形態が参入してきており、プロの集団として中核を担っていかねばならない。今は混乱期。ボランティアと一線を画したレベルの高いサービスを提供していけば、最後には利用者から良かったといわれる。ボランティアとの共存共栄も模索し地域福祉に貢献していきたい」と強調した。

 来賓として国土交通省の谷口克己自動車交通局審議官が出席、「福祉輸送は成長が見込める魅力的な分野。新制度を積極的に活用し、自治体と連携しながら事業展開してほしい」とあいさつした。

 新規入会12事業者・団体を承認したが「会員が増えるのはうれしいが、何でもかんでもというのはどうか。入会申し込みの際、近隣事業者に聞いているのか」「ボランティアは税制面などで優遇されおり、当会のいいところを利用されないか」などの意見が出た。

 川村会長は「同じ輸送分野に従事しており、行政は仲良くやってほしいとの考え。青ナンバーがいない地域もあり、地域事情によって考え方は異なると思うが、入会審査は実態調査など慎重にやっていく必要はある」と答えた。

 1億円を目標とする基本財産の積み上げ問題(現在6600万円)についても意見が交わされた。

 入会、退会は次の通り。

 【入会】ケアタクシー優(愛知県一宮市)、ユニバートロニクス(東京都日野市)、古屋運送(横浜市)、高寿福祉興産(札幌市)、北福島タクシー(福島市)、車いすサポート・東京ハイヤー(東京都大田区)、扶久朗の家(埼玉県久喜市)、板倉タクシー(福岡市)、東洋タクシー(大阪市)、NPOチームさくら(千葉県八千代市)、アリーナ(長野市)、ビオスケアタクシー(個人、東京板橋区)

 【退会】稚内日の丸交通(北海道稚内市)、アルファ交通(さいたま市)、民間救急サービス(群馬県高崎市)