●高齢者保険料限界「4千円台」41%

 介護保険では今後もサービス需要の伸びが予想されることから、65歳以上が払う保険料も引き上げられていく可能性が高い。そこで、首長に高齢者の負担の限界がいくらかを基準月額で聞いたところ、4千円台41%で最も多く、3千円台以下が33%、5千円台が21%だった。

 65歳以上の保険料は市区町村が決めている。最も低いのは山形県秋山村の1783円で、最高は北海道鶴居村の5942円。全国平均は昨年の初改定で13%、382円引き上げられ、3293円になった。このままのペースでサービス量が増え続ければ、保険料は09年の3回目の改定で4千円台に達することになり、多くの首長が限界と考える水準に近づくことになる。

 市区町村長の回答について現在の保険料と限界と考える水準との関係をみると、現在徴収している保険料が3千万未満の自治体の場合、50%が3千円台以下が限界と考えている。4千円台は32%、5千円台15%だった。

 現在の保険料が3千円以上自治体をみると、4千円台が47%、5千円台が25%で、今の保険料が高いほど、限界点も高くなる。

また、保険料の引き上げ幅との関係をみると、昨年の上げ幅が500円未満の自治体では3千円台以下が40%で最も多く、500円以上上げた自治体では4千円台が46%で最多だった。

朝日新聞 2004.7.26(月)