●有償運送に「乗合」容認

  練馬区運営協 通院送迎研設け検討へ

 練馬区福祉有償運営協議会(秋山哲男会長)は28日、NPO有償運送の乗合方式を正式に容認し、腎臓病連絡協議会すずらんの会(伊藤絵利子代表)など4団体のNPO法人の道路運送法80条許可申請事案を了承した。一方、同区はタクシー18社、NPO、病院、透析患者などによる通院送迎システム研究会を近く設置、乗合のあり方も含め検討する方針を明らかにした。

 有償運送の乗合方式について、練馬区は同運営協で改めて方針を提示。バスの乗合と区別するため「相乗り」と規定、「通院送迎や介護施設送迎などで欠かせないサービスで、コスト抑制のため有効な方法。NPOの相乗りは特定多数の登録会員を一定地域で輸送する特殊な送迎システム。区として認めていきたい」と提起した。

 東京運輸支局の小林利弘輸送課旅客2係長は「有償運送の乗合について本省に紹介したところ、乗合行為が行われている実態が現にあり、おおむね2分の1の料金もクリアしており、損害賠償保険に加入しているといった3点が確認できれば運営協の判断に委ねてよいとの回答をもらっている」とし、「NPOは乗合許可を取得する必要はない」と述べた。

東京交通新聞 2005.10.31(月)