●「介護予防」に注目集まる

  バリアフリー05展が開催

 大阪府社会福祉協議会などが主催する「バイアフリー2005」が21日〜23日の3日間、大阪市住之江区のインテックス大阪で開催された。

 様々な福祉機器や情報を集めた中で注目されたテーマは「介護予防」。「介護予防・リハビリゾーン」で筋肉向上トレーニングマシンを展示したインターリハ(東京)の経営者は「介護予防が注目されだして以来、販売件数が一ケタ増えた」と話す。来年4月に改正される介護保険制度では現行の要支援と要介護1の一部が切り離され、新設される「介護予防」に移行する。

 介護予防機器や予防プログラムを紹介していたニチイ学館(東京)の担当者は「新制度下の経営収支は予測できないが、顧客は離したくない」と語る。関東を中心に全国15ヵ所に介護予防施設を持つコムスン(東京)の担当者は「サービス拠点に増設するのではなく新設していく方向」という。

 福祉車両会場では国内カーメーカの大半が出展。日産は車いす2台か車いす1台とストレッチャーが乗せられるリフトタイプ「キャラバンチェアキャプ」などを出展、担当者は「レイアウトの多様が他社にない売り」と話していた。

トヨタは昨年好評だったパノラマタイプ「ラウム」より一回り大きい「アイシス」などを出展。サイドリフトアップシート装着車について「家族構成で選べ、足元も広く乗り降りが楽、施設向けにも売れている」と話していた。

日野は小型ノンステップコミュニティバス「日野ポンチョL」を出展、シートや手すりなどにバリアフリーの趣向が疑らされている。

東京交通新聞 2005.4.25(月)