●安全運転講習など柱に
移送ネット泉州が発足
移動制約者の移送サービスを担う「移送サービスネットワーク・泉州」の設立大会が12日、泉佐野市立生涯学習センターで開かれた。NPO法人、社会福祉協議会、ボランティア団体、個人など74団体の115人が参加した。
堺市など13市町村からなる「泉州ブロック」の運営協議会で道路運送法80条許可を得る窓口としてネットワーク化を進めていく。事務局は堺市内におき。事業計画として@公共交通機関との連携A安全運転講習会の開催B自治体、学術機関、企業との共同体制の構築−など盛り込んだ。代表には桃山学院大学の松端克文助教授が就任した。
松上達史事務局長が大会の開催趣旨を説明したあと、新田谷修司泉佐野市長が同ネットワークの設立を歓迎するとし「よりよい福祉移送サービス」への期待を示した。次いで同ネットの顧問に就いたNPO法人全国介護移送協会の黒田司郎会長(堺相互タクシー社長)が、「当会の持っている介護タクシーのノウハウを提供したい」とエールを贈った。
代表に就任した松端桃山学院大助教授は、地域の移送問題を取り上げ、「お互いがお互いの力を高め合う場として皆さんの主体的な参加によりよりよい組織にしたい」と広く参加を呼びかけた。
会則及び役員商会のあと、事業計画の柱となる「安全運転講習」で指導に当たる末松明之・インストラクター養成指導主任が紹介された。岩井俊子副代表が、安全運行の確保を第一とする運営方針を述べたあと質疑に移った。
質疑では、個人会員を募る形にしたことについて松上事務局長は、当事者(個人)からの意見を安全講習や研修会などに反映させ、レベルアップを図っていくためとした。
主な役員は次の通り。
代表=松端克文(桃山学院大学助教授)▽副代表=野口征之(フクシライフ)加藤壽美子(たんぽぽの会)今井清行(生活支援センターナイスネット)松浦博也(フィフティーフィフティー)岩井俊子(えぷろんの会)▽事務局長=松上達史(せかんど)▽会計=甲斐千詠子(さかい市民ネット)▽幹事=和田裕(ふれあい泉)南覚志(せかんど)▽顧問=黒田司郎(堺相互タクシー)
東京交通新聞 2005.5.16(月)
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