●セダン特区申請

  岩手県で動き、当面見合わせ

  タク労使が反対申し入れ

 岩手県が有償運送のセダン特区申請を検討する動きが出てきていたが、当面、申請を見合わせることになった。

 先月29日、岩手県タクシー協会、全自交岩手地本、交通労連東北総支部岩手県支部が県に「NPOボランティアのセダンを認める前に、まずタクシーを使ってほしい」と特区反対を申し入れた。

 県は当面の期限となっている10月5日までの申請は断念したが、県内58団体(うち18団体がセダン使用)のNPOなどからセダンを認めるよう意見書が出ており、国交省の有償運送小委の動向も踏まえ、来年1月の申請に向け改めて検討する。今後、市町村が単独で特区申請する可能性もある。

 県によると、県内の有償運送運営協議会は岩手町で初設置され、年内に全48市町村をカバーする形で広域的な運営協が12カ所程度設置される見通し。このうち数カ所でセダンが絡む。

東京交通新聞 2005.10.3(月)