●乗降介助 月に40万回超

 厚生労働省がまとめた介護保険の介護給付費実態調査結果によると、昨年4月に介護タクシー用に新設された報酬体系「通院など乗降介助」は月間40万円を超える請求回数を維持し、今年4月の福祉輸送制度改正時には50万回の大台を突破するなど、福祉輸送需要の高まりを反映する数値を示している=表参照。

 最新データの6月審査分は、乗降介助の請求回数は47万6200回で前年同月に比べ14万6200回、44・3%増加している。送迎加算が給付される通所介護の送迎加算請求回数は1174万8700回で同13・1%増、通所リハビリテーションの送迎加算は547万8200回で同1・5%増、短期入所生活介護の送迎加算は36万4300回で同15・2%増、同入所療護介護の送迎加算は8万3500回で同13・6%増と、いずれの送迎加算も増加している。

 乗降介助の6月の請求回数47万6200回を介護度別にみると、要介護1が29万回と最も多く、次いで要介護2の10万3800回の順。

乗降介助の6月審査分の
介護度別報酬請求回数内訳(厚生労働省調べ)
要支援等
要介護1 290,3
要介護2 103,8
要介護3 52,6
要介護4 21,5
要介護5 7,9
請求総計 476,2

※単位は千回

東京交通新聞 2004.9.6(月)