●有償運送8団体96台許可

  神奈川県7月末現在 

  申請了承は28団体

 神奈川運輸支局管内の道路運送法80条に基づく自家用自動車による有償運送許可者が先月末で8団体96台に達した。県内全ての市町村で共同設置も含め福祉有償運送運営協議会の立ち上げが完了しているが、先月末までにのべ28団体が申請について了承を得ている。地域的にも県西地区運営協が来月1日に申請事案の審査を予定しており、単独3市と共同設置6地区すべての運営協で申請が出ることとなる。各協議会とも許可取得期限の本年度中(来年3月末まで)に数回の開催を予定しており、許可団体は漸増する見通しだ。

 先月末までに許可済みの8団体は、大和市が3団体、横浜市1団体、県央地区2団体、県北地区2団体で、いずれもNPO法人。

 使用車両は合計96台(うち軽自動車7台)。その内訳をみるとセダン型が64台(うち軽6台)で最多。車いす専用の福祉車両は19台(うち軽1台)、車いす乗用2台、回転シート車など11台となっている。

 許可申請中は社会福祉法人秀峰会(横浜市)で先月22日に支局に提出した。
 県内では、これらの許可済み・申請中の団体を含め先月末までにのべ28団体の申請が当該運営協で了承されている。

 地区別状況次のとおり。
横浜市−過去2回の運営協(4月、7月)で5団体を了。許可済みはNPO法人ひらり(4台)。申請中は秀峰会。今後、医療法人社団ピーエムエー、社会福祉法人たすけあい泉、福祉クラブ生協(ワーカーズ・コレクティブ・らら・むーぶ港北と同神奈川)が申請予定。次回9月開催。

川崎市−先月29日、本年度第2回協議会を開き、初めて申請予定の事案を協議。宮前区、高津区、多摩区の各社会福祉協議会とNPO法人の移動サービスワーカーズ・コレクティブそよ風、カワセミの計5団体全てを了承した。このほか、神奈川県シルバー人材センター連合会が行う講習会を国交省ガイドラインに合致する内容と認定した。次回は10月28日。

大和市−県内でいち早く始動。可済み3団体中、ケアびーくる(25台)は6月24日に許可更新し、3年目に。大和市腎友会も相模原市への区拡(県北地区で、昨年2月了承・合計21台)に伴い4月15日に期限前更新。NPO法人たんぽぽが6月に了承され、今後申請予定。

横須賀・三浦−6月に8団体を協議し、5団体を了承(3団体は再協議)。福祉クラブ生協(ワーカーズ・コレクティブ・らら・むーぶかまくら)、NPO法人の三浦半島高齢者福祉事業所、はま風、社会福祉法人クオレが今後申請予定。次回は10月開催。

県央−3月に了承されたNPO法人のあつぎ障害者自立センター(厚木市・1台)が6月9日、ワーカーズ・コレクティブ・キャリージョイ(同・17台)が同24日許可。今月25日に運営協を予定。

湘南東部−4月に福祉クラブ生協(ワーカーズ・コレクティブ・らら・むーぶ藤沢)の申請を了承し、先月15日には神奈川高齢者生協(藤沢支部)を了承。次回は11月8日予定。

湘南西部−3月にNPO法人ワーカーズ・コレクティブ笑顔の申請を了承。先月25日に同ひまわり福祉サービスを了承し、今後申請予定。次回は10月26日予定。

県西−本年度第2回運営協を1日開催し、初の申請事案1団体(南足柄市)を協議予定。小田原市でも申請予定があり、10月以降協議する。

県北−5月に了承されたNPO法人のアイ介護サービス(相模原市・2台)が先月1日に、ワーカーズ・コレクティブわっか(同・17台)が同11日にそれぞれ許可。今月24日に運営協を予定。

東京交通新聞 2005.8.1(月)