●名古屋市福祉運営協

  6団体の申請を承認

  愛運支局に許可申請へ

 名古屋市福祉有償運送運営協議会(会長・黒田文雄県社会福祉協議会副会長)の第2回会合が先月29日、北区の総合社会福祉会館で開催され、NPO6団体の80条許可申請を承認した。これを受け各団体は愛知運輸支局に許可申請を出す。

 承認されたのは、たすけあい名古屋(緑区、需要者72人、配置台数=持ち込み含め=28台)、ノッポの会(西区、43人、7台)、あたたかい心(緑区、29人、6台)、かくれんぼ(北区、21人、7台)、介護サービスさくら(名東区、20人、26台)、すけっとファミリー(瑞穂区、6人、5台)。

 運送の対価は同一で、利用会員宅・目的地間の走行距離により算出。走行2キロまで400円、その後走行1キロ当たり150円(例:3キロ530円、10キロ1600円など)。

 参考人として招かれた渡辺勝移動ネットあいち理事長が対価算出の考え方を委員の質問に答える形で「名古屋交通圏の小型タクシー運賃1.8キロ590円、2キロだと680円、迎車階層料金200円を足すと880円、これの2分の1で440円。これ以下で400円とした」と説明した。

 損保加入はガイドラインの条件を充足しているが、「有償運送」を前提として加入しているかの確認を損保会社と文書で取り交わし万全を期すべきとの意見も出て、申請者に要望することとした。ガイドラインの不備でもあるとの指摘もあった。

 運転者は2種免許保有者が原則だが@1種免許者の場合、申請時の「2年以上前の免停処分を受けていないこと」の客観的証明A運送開始後の事故や違反があった場合の資格をどうするかについて提起があった。

 @は今回出ている申請にも運転歴証明をつけて提出してもらうべきとの意見が出たが、今回は誓約書だけとし、次回の申請分以後提出することとした。Aは開始前の免停を基準とした考え方に準じて良いとの認識で一致した。

 利用者の変更は年1回の報告時でよいが、運転者の変更の場合の取り扱いは今後の検討課題とした。

東京交通新聞 2005.10.3(月)