●大地みらい信金「サービス介助士」全店に

  高齢者や障害者手助け

 【根室】大地みらい信金(根室、北村信人理事長)は九日、店舗で高齢者や車いすの障害者を手助けする「サービス介助士二級」取得者を根室、釧路管内の全二十二店に配置した。同信金によると、すべての営業拠点へ配置するのは全国の金融機関で初めてという。
 サービス介助士は、民間営利団体(NPO)法人「日本ケアフィットサービス協会」が認定する民間資格。

 年金担当職員など二十四人が約一カ月の通信講座と十二時間の実技講習を受け、七月に資格を得た。受講費用は信金が全額負担した。

 全店配置は、体が不自由でも安心して来店してもらえる環境を整え、地域密着型の経営を強化する狙い。介助士は胸に顔写真入りの名礼をつけて対応する。

 初日は介助を必要とする来店者はなかったが、信金は「職員は講習を通じて体の不自由な人に対する考え方が変わった」と話し、顧客の自宅などを訪問する際も積極的に介助していく方針だ。

 サービス介助士は全国の大手ホテルやデパート、鉄道業界が積極的に導入を進めている金融業界では、住友信託銀行が七月から全支店と主な営業拠点計五十五ヵ所に配置している。

北海道新聞 2004.8.10(火)