●障害者ら最後の訴え衆院厚労委採決直前に1200人支援法案可決に落胆や怒りの声 障害者自立支援法案が衆議院厚生労働委員会で可決された十月二十八日夕刻、約千二百人の障害者らが国会議事堂に向かって「当事者や地方の不安と疑問に応えないままの強行採択に講義する」と声を張り上げた。DPI日本会議、全国自立生活センター協議会、ピープルファーストなどによる全国大行動実行委員会が呼びかけたもの。委員会を通過した法案の成立は確定したと目されるため、この日の採決が特に重要とあって、当事者団体や家族団体など関係者が地方からも駆けつけた。 議事堂前ではパソコンを持ち込み、国会審議のインターネット中継をにらみながらの行動。採決が行われる時まで「私たちのことを私たち抜きに決めないで」と訴えたが、午後四時半ごろ、法案が可決された際には落胆の声や怒りの声が相次いだ。 一行は「国会審議の中で厚生労働省は『今後政省令の中で検討する』と繰り返すばかりで、これまで利用してきたサービス水準や生活が維持できるのかという障害者の不安に全く応えてくれていない」と不満を語っている。 福祉新聞 2005.11.7(月) |