●障害児、通常学級へ宮城 モデル校で来春試行 宮城県教育委員会は14日、すべての障害児が健常児とともに教育を受けられるにするための構造案を県議会で明らかにした。県内の複数校をモデル校に指定して来春から試行する。養護学校や特種学級などに通う障害児を、将来は地域の小中学校の通常の学級に置くことを基本にするもので、文部料学省によると、こうした試みは全国に例がないという。 宮城県は来年、障害者差別を排除するための条例を全国で初めて制定する方針を決めている。 構造案は、障害の有無にかかわらず、すべての子が地域の小中学校で学ぶことを基本理念に定め、今後10年を準備・試行期間にする。 小中学校では障害児を含めて学級編成し、障害児のいる学級には教育を複数置いたり、障害の程度に応じて学校に学習支援室を設置したりして、障害児が必要な教育を受けられるよう配慮する。 盲、ろう、養護学校での教育を希望する場合は、引き続きそれらの学校で教育が受けられる仕組みも残す。 朝日新聞 2004.12.15(水) |