●福祉タク増強で数値目標設定を
UD懇で意見紹介
国土交通省は先月30日の「ユニバーサルデサイン(UD)に基づくバリアフリーあり方懇談会」(座長=野村歓・日大理工学部教授)で、車両のバリフリ整備に関し福祉タクシーの増強に向けた教値目標設定や、バスのノンステップ化について路線車両に限らず観光・高速用を含めた普及策などを求める意見が出ていることを紹介した。STS(スペシャル・トランスポート・サービス=個別移送サービス)の位置づけを制度上に明確化すべきとの提言もあった。
同会メンバーや自治体などへのヒアリング・アンケート調査を事前に実施。意見はほかに「タクシーは高齢者・障害者の送迎に最適な公共交通機関にもかかわらず、運賃面などにより利用者のニーズにこたえきれていない」「道路運送法80条(自家用車有償運送など)の運用は再検討が必要」「『移動権』を確立すべき」などがあった。
東京交通新聞 2004.12.6(月)
|