●全福協 副会長に若手を登用

  川村会長を再選 組織離れ続き正念場

 福祉輸送を行うタクシー事業者が結集する全国福祉輸送サービス協会(川村巌会長、307社)は副会長に若手経営者を登用するなど組織の活性化に踏み出した。先月30日開かれた理事会・評議員会で新副会長に福祉タクシー先進地域の大分県タクシー協会会長の漢二美氏、40代経営者から兼元秀和(京都)、川村泰利(東京)、佐藤雅一(同)3氏を起用した。川村会長は役員改選で再選されたものの、「(任期2年に対し)1年程度お受けする」とし、環境が整えば退任する意向を示唆している。昨年1年間で32社が退会する組織離れ傾向をどう逆転させるか、青ナンバー業界の中軸組織としての正念場だ。

 役員改選では、副会長ポストを現行3人から7人以内に変更し、顧問・相談役を新設する寄付行為の一部を改正した上で、顧問5人、相談役1人、副会長5人を選任した。最高顧問に横山貞夫氏、顧問に諸岡昭二、近藤龍観、佐藤一意、三木源一郎の各氏、相談役に小林克己氏が就任。副会長の関淳一氏(大阪)は再任、若手新任4人と合わせて当面、副会長5人体制で臨む。

 副会長以外の新任理事には水田誠(十全交通)、松坂豊彦(新大阪タクシー事務局)、渡辺信晴(日産特販)、滝川裕二(東京三菱ふそう自販)、北沢宏幸(損保ジャパン)、泰松潤(トヨタ)各氏が選任された。小林専務理事の後任には高柳茂氏(全乗連常務理事)が就任。評議員は22人のうち10人が交代した。

東京交通新聞 2005.6.6(月)