PAサポートセンター(札幌市委託事業)
“PA”とはパーソナルアシスタンス制度の略称です
パーソナルアシスタンス求人
パーソナルアシスタンス制度
2010年4月からパーソナルアシスタンス(以下、PA)制度が札幌市独自制度としてスタートしました。
これは札幌市内の障がい当事者団体と行政が約2年間にわたって協議して実現したものです。このPA制度は、障がい当事者運動の中で、世界的な(北欧諸国、イギリス、米国、カナダなど)流れになってきているものですが、 日本では初めての画期的な試みです。
※クリックすると拡大します↑
ダイレクトペイメント(介助料直接支給)により可能になること
障がい当事者個人が、介助者と直接、対等な法的委任契約を結び、契約の主体者となることができます。 |
|
中間管理業者(指定事業所)が介在しないために、費用対効果が最大限になります。 |
|
従来のヘルパー派遣制度との併用も可能です。 |
|
障がい当事者個人のセルフマネジメントにおいて最大の効果をあげることができます。 |
|
「重度訪問介護」で認められた介助内容の範囲内で、自分に必要な介助を自由に利用できるようになります。 |
|
介助者のヘルパー資格は必要ありません。 |
|
このように介助料直接支給によってセルフマネジメントが名実ともに行えるようになります。規制の多い事業所派遣ヘルパーからの介助ではなく、自分でアシスタント(介助者)を選び、自分の介助生活を自由にかつ主体的に作って生きたいという人にはぴったりの制度です。 しかし、その反面、そこには大きな責任も(法的にも)ともなってきます。介助者との直接契約は「委任契約」という法的な契約となりますし、活動報酬の支払いを滞らせたりすると契約破棄、訴訟に発展する恐れもあります。介助者の募集や面接、トラブル発生時の解決も最終的には自分でやっていくことになります。 また、日常の介助活動の場面でも、介助者への連絡やシフト作成のミスで、介助者が来ないという事態もあるかもしれません。最終的な決断は自分で下し、自分でその責任を担わなければなりません。事業所などの責任に転嫁することはできないのです。そこでは失敗から何を学んだかこそが大切で、生涯を通してセルフマネジメント能力を向上させていくのです。 もちろんこれらの介助コーディネートをひとりで、まったくのサポートなしで行うのはかなり困難なことです。そのためのサポートを行うために、「パーソナルアシスタンス制度サポートセンター」(PAサポートセンター)があります。 |
PAサポートセンター役割
このPAサポートセンターをうまく活用することにより、今まで事業所ヘルパーから介助を受けていた人も徐々にセルフマネジメントの力をつけてうまくやれるようになります。自立生活センターさっぽろは、このパーソナルアシスタンス制度の支援機関「PAサポートセンター」として、各利用者方々のセルフマネジメントの支援を行うことになりました。
英国では、1996年にダイレクト・ペイメント(介助料直接支給)が政府によって法制化されましたが(地方自治体ではそれ以前から第三者機関を通しての介助料直接支給制度が実施されていました)、 そこでも支援機関である当事者団体・自立生活センターが大きな役割を担い、介助利用の必要な個々の障がい当事者のセルフマネジメント能力を向上させる形で制度をより使いやすくかつ有用なものにしています。日本で初めての、 札幌版パーソナルアシスタンス制度が成功するかどうかのキーポイントは、まさに支援機関のあり方に左右されますし、何よりもこの制度を利用される方々ひとりひとりのさまざまなセルフマネジメントの場面で、ご満足いただけるサポートがしっかりとできるよう、その責任の重さをかみしめながら、支援機関としての役割を担っていきたいと考えています。
このパーソナルアシスタンス制度のもっとも大きな目的は、障がい当事者個人がセルフマネジメントを通して、より質の高い豊かな生活を自分で創っていくことにあります。この制度の主旨を充分ご理解のうえご利用下さい。
ご関心ご質問等のある方は、当会事務局「PAサポートセンター」へお気軽にご連絡下さい。